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ノンタイトル戦にそろって勝利した興毅、大毅の亀田兄弟が29日、東京・赤坂のTBSテレビで一夜明け会見を行った。昨夜の試合は父・史郎さんによる「世界挑戦権をかけた査定試合」だったが、この日の席上で同氏は「大毅をいかせる」と明言。続けて、昨日の段階では否定したはずのWBC王者・内藤大助(宮田)挑戦もあり得ると明かした。元々、同門のWBA王者坂田健史への挑戦権を争うものだったが、同氏によれば、あくまで「すぐさま挑戦できるほうとやりたい」とのことだ。
兄を差し置いて大毅に「挑戦切符」を与えた理由は、ひとつには大毅の体重問題が大きいという。本来はS・フライ級の大毅が、フライ級で戦える時間には限りがあると考えているわけだ。これを聞いた大毅は「どっちでもええから、かかってこい」と吠えた。ちなみに興毅は「俺はそんなに焦ってないよ」と話した。亀田サイドは年内の挑戦を希望している。
これに対し、オプションのしがらみがある内藤陣営は「(大毅と)戦える確約があるのなら必ず(オプションを)買い取る」(宮田博行会長)とやる気満々。首尾よく交渉が進めば、坂田―大毅、もしくは内藤―大毅という「話題の一戦」が秋にも実現しそうだ。
ボクシング「亀田の夏祭り」が28日、東京・有明コロシアムで行われ、WBAフライ級ノンタイトル戦10回戦で亀田興毅(20)が、大差判定で世界前哨戦をクリアした。
公言通りのこだわりのボクシングで完勝した。鋭い右ジャブで距離を取り、相手のガードが上がったところに左をたたき込んだ。フットワークを駆使し、時には足を止めて打ち合った。興毅の目指す万能型のボクシング。無理にKOを狙わず、しかし相手を全く寄せ付けない。これぞ世界王者のボクシングだ。
昨年8月2日にWBAライトフライ級の世界王座を奪取してから、歯車が狂いだした。階級をひとつ下げたことによりパンチに体重が乗らず、手打ちとなってしまった。12月の初防衛戦でも歯車は微妙に狂ったままで、階級を本来のフライ級に戻しても自身が納得するには至らなかった。だがこの日、かつての興毅がリングにいた。
大毅との査定マッチにも興毅に焦りはなかった。冷静に現在の自分を分析し、足りないものを見いだした。それが「キャリア」だった。KOにこだわらず、丁寧にパンチを繰り出す。そこで体のバランスを確認した。1ポイントも取られずに、10回まで戦い抜くことを課題とした。結局、3人のジャッジの採点では1ポイント落としたが、フルマークは2人で最大10ポイント差をつけた。
パンチを上下に打ち分けることで、ボディーに効果的なパンチを打ち込んだ。中盤以降は、一方的な展開でKOチャンスもあった。だが興毅は無理には攻め込まなかった。「このボクシングをしようと思ってたんや。フルマークを狙ってた。今日初めてボクシングをしたわ。普通に楽しくボクシングができたわ」と実のある試合を強調した。
坂田への挑戦は大毅が決定的となり、興毅はWBC王座が標的となる。だが、オプション(興行権)など諸条件で交渉困難なため、現王者の内藤大助(宮田)との対戦は難しい。亀田陣営は、来年まで待つ姿勢で、興毅の2階級制覇への挑戦は早くて来春となる。「親父が決めた試合をするだけやから」と、気負うことなく現実を受け止めていた。
世界は大毅で確定や!ボクシング「亀田の夏祭り」が28日、東京・有明コロシアムで行われ、亀田興毅(20)、大毅(18)=ともに協栄=が、ともに大差判定で世界前哨戦をクリア。WBA世界フライ級・坂田健史(27)=協栄=への挑戦権をかけた査定マッチで、大毅が課題の右を克服し興毅を大きくリード。父・史郎氏(42)は結果を先送りしたが、世界レベルのパンチ力とスタミナを証明した大毅の挑戦が決定的となった。“浪速の弁慶”が今秋、史上最年少世界王座奪取へ向け、王者・坂田に挑む。
勝者コールを聞くまでもなかった。10回を戦い終えた大毅は、ファンの声援に応えるようにリング上で穏やかな笑みを浮かべた。ポイントは、2人のジャッジが大毅にフルマーク(100点)を付けた。最大10ポイント差がついた圧勝劇。世界戦の挑戦者として文句なしの内容で前哨戦をクリア。
課題の右がさえわたった。ガードを高く上げた“亀田スタイル”から繰り出される右がおもしろいように相手の顔面をとらえた。序盤こそ肩に力が入っていたが、中盤以降はスムーズに右が出るようになった。左フックに頼りがちだったこれまでの試合とは明らかに違った。進化した大毅を証明するのに十分だった。 興毅の試合終了後、史郎氏は「2人とも良かった。良すぎたわ。興毅は世界のボクシング。大毅は世界のパンチ力を見せた。相手の坂田のことはよう分かっとる。相性もある。今は言えんけど、俺の中ではどっちにするかは決まってる」と明言は避けたが、すでに答えが出ていることを明かした。
史郎氏は以前から挑戦者の「資格」として坂田との相性を強調してきた。この条件を考慮すると、坂田と同じファイタータイプの大毅がかみ合い、大毅の良さがより引き出される。史郎氏は「大毅の課題はあとはコンビネーションだけ。今日はサウスポーやったから出なかったけど、右の坂田なら出る」と自信を見せた。
坂田との同門対決は今秋に計画され、大毅は世界王座奪取の最年少記録をかけて挑む。元世界2階級制覇の井岡弘樹氏が持つ18歳9カ月10日を大毅が更新するには、10月15日がリミット。亀田陣営としては、これに照準を合わせて大毅を坂田にぶつける。史上初の同門対決は、歴史的な記録をかけての一戦となる。
KOは逃したが、この日は恒例の歌謡ショーで2曲を披露。初めての弾き語りもお披露目し、テンションは最高潮だった。「今日の内容はKOと同じや。左より右ストレートが出たから良かったわ。スタミナも切れなかったし、ええ勉強になった。世界戦?リアルになってきたわ」。挑戦権獲得を決定的とした弁慶が今秋、いよいよ世界獲りに挑む。
「スッゴイうれしい。本当に日本好きだから、世界チャンピオンのベルト持ってこれてよかった」。21日ラスベガスでのWBC世界フェザー級「暫定王座決定戦」でオスカル・ラリオス(メキシコ)に見事10回TKO勝ちをおさめ新チャンピオンになったホルへ・リナレス(帝拳=ベネズエラ・21)が26日日本に“帰国”し、早速この日午後帝拳ジムで記者会見に臨んだ。
勝った瞬間、「やった!!」と日本語が口をついて出た。「スペイン語だと長くなるから。日本人みたいね」とニヤリ。17歳になる前に来日して以来4年間帝拳ジムの合宿所で暮らしてすっかり日本になじんでいる。試合後も母国に帰らずに日本に帰ってきたほど。
今回の試合については、「1ラウンドから10ラウンドまでラリオスのプレッシャーが強く、ちょっとビックリした」「でもボディーが効いて、7ラウンド頃からラリオスが疲れたのが分かった。12回戦うスタミナも大丈夫だったけど、10回でストップできてよかった」と、会心の勝利を振り返った。試合後憧れのオスカー・デラホーヤから絶賛されたこともうれしかったという。今後については、「WBA(との統一戦)もやりたい」。
本田明彦帝拳ジム会長によると、リナレスの勝利に現地では「新スターの誕生と受け取られ、デラホーヤはじめ主だったプロモーターすべてから契約しないかといってきた」という。しかし特定のプロモーターと契約するつもりはなく、今後は日本とアメリカ半々で試合をしていくそうだ。次期試合は11月頃に日本で、同僚のエドウィン・バレロ(WBA世界S・フェザー級王者)と揃って防衛戦のリングに上がる予定。
この階級は池仁珍(韓国)が正規王者で、次はリナレスとの決定戦になるものとみられていたが、この日本田会長の口から意外な事実が明らかになった。WBCは池側に試合を行う意思がないとの報告を受け、ラリオス-リナレス戦の際のリングアナウンスでも「暫定」を外していたというのだ。池にはK-1転向の噂も流れているが、マネジャーとの確執も伝えられ、リナレスが望んだ統一戦は実現しそうもない。
これについては正式に日本ボクシングコミッションを通じて照会するというが、このまま池がはく奪され、リナレスが正規チャンピオンに昇格するのは確実のようである。