ノンタイトル戦にそろって勝利した興毅、大毅の亀田兄弟が29日、東京・赤坂のTBSテレビで一夜明け会見を行った。昨夜の試合は父・史郎さんによる「世界挑戦権をかけた査定試合」だったが、この日の席上で同氏は「大毅をいかせる」と明言。続けて、昨日の段階では否定したはずのWBC王者・内藤大助(宮田)挑戦もあり得ると明かした。元々、同門のWBA王者坂田健史への挑戦権を争うものだったが、同氏によれば、あくまで「すぐさま挑戦できるほうとやりたい」とのことだ。
兄を差し置いて大毅に「挑戦切符」を与えた理由は、ひとつには大毅の体重問題が大きいという。本来はS・フライ級の大毅が、フライ級で戦える時間には限りがあると考えているわけだ。これを聞いた大毅は「どっちでもええから、かかってこい」と吠えた。ちなみに興毅は「俺はそんなに焦ってないよ」と話した。亀田サイドは年内の挑戦を希望している。
これに対し、オプションのしがらみがある内藤陣営は「(大毅と)戦える確約があるのなら必ず(オプションを)買い取る」(宮田博行会長)とやる気満々。首尾よく交渉が進めば、坂田―大毅、もしくは内藤―大毅という「話題の一戦」が秋にも実現しそうだ。
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