元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎選手が2日、タイ合宿から帰国後、初のスパーを帝拳ジムで行った。同じジムの後輩で、1階級上の日本Sバンタム級9位の坪内達哉選手との3ラウンドのスパーで健在ぶりをアピールするはずの辰吉選手だったが、圧倒するどころか左ジャブを被弾。左フックをもらいバランスを崩す場面もあり、吉井会長の心を動かすことはできなかった。そして大阪帝拳ジムの吉井寛会長はこれまで通り引退勧告を続けていく方針を強調した。
「すべて思っていた通り。タイで頑張ってきたことは分かるが、上積みはひとつもない」と同会長。内容次第では方針転換もあり得たが、従来通り引退を促すことを強調した。
もっとも、辰吉選手自身も今回の出来には納得していない様子で、「肉体的にも精神的にも疲労がひどい」。先月25日に義父の徳丸輝雄さんを亡くしたことに加え、この日はスパー直前にジムワークをこなし、心身ともに疲労した状態だったという。
80ラウンドのスパーを積んだタイ合宿の熱意を認められ、禁じられていた同ジム内での実戦練習は許可された。やっと現役続行への第一歩こそ踏み出したが、道は依然として厳しい感じ・・・
来週もう1回坪内選手とスパーリングをやるらしいが、はたして内容はいかに!?
さすが、カリスマと呼ばれた男の執念は凄いと思う。
今まで何度となく奇跡を起こしてきた男は、再び奇跡を起こすことは出来るのか!?
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