プロボクシング元世界2階級制覇の畑山隆則氏(31)が20日、10月にも国内初の公認プロ誕生が見込まれる女子ボクシングへの進出を表明した。5年前から競技の普及と発展に取り組み、世界3階級制覇のライカ(31)=山木=を育てた第一人者は、新規参入に本腰。プロ化認定に向けた実験リングとなる7月1日の有明コロシアムにライカを送り込み、“女子ボク”の魅力をアピールさせる。
畑山氏が「女子にも日の目を見るチャンスがようやくきた」と、心を躍らせた。女子ボクシングのイベント・プロデューサーを務めるなど5年前から熱を入れてきた競技が、いよいよ正式にプロ化へ。熱血漢は「女子(ボクシング)への参入を考えている」と本腰を入れる構えを見せた。
2002年1月の現役引退後、同年7月に元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏(35)との“ガチンコ・コンビ”で東京・新宿にボクシングジムを共同開設。プロの養成ではなく一般を対象としたジムだが、プロの格闘家らが多く出入りし、ライカなどを育ててきた。
女子のプロ公認に向けては大詰めの段階だ。日本プロボクシング協会(JPBA)では7・1有明の“実験マッチ”終了後にも日本ボクシングコミッション(JBC)に要請書と試合の報告書を提出。JBCの認可を受けて、10月にもプロテスト実施を目指す予定だ。
ただ、女子に新規参入するには男子同様にJPBA加盟が条件となる。加盟料は現段階では一般で1000万円、世界王者経験者では300万円など従来通り。既存の女子ボクシング先行ジムとしては不公平感も否めないことからJPBAでは加盟要請があれば、金額設定などの検討委員会を設置するとしている。
畑山氏は「竹原さんに聞いてみないと分からないが、ジムとしては女子をやりたい」とパートナーに意見を聞く考えを示したが、まずは7・1有明でまな弟子ライカに“女子ボク”の魅力をアピールさせる。「観客は女がどれだけできるか見てる。金を取って見せられる選手はライカだけ」ときっぱり。畑山直伝のガチンコ・ファイトを爆発させる。
(2007年6月21日06時02分 スポーツ報知)
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