4度目の防衛に臨む在日タイ人王者イーグル京和選手が29日、都内の角海老宝石ジムで2回のスパーリングを公開した。多彩なコンビネーションをみせたが、偵察に訪れた挑戦者陣営の大橋ジム・大橋秀行会長は“弱点”を指摘した。挑戦者・八重樫東選手に、打倒王者の秘策を伝授する。
スパーでは多彩な左から右ストレートへつなげるコンビネーションをみせた京和だが、スリップダウンをしたり、顔面に不用意なパンチも浴びた。わずか2回だったが、6回戦選手から浴びたパンチは10発以上。偵察に訪れた大橋会長は確信を得たようにつぶやいた。「やっぱりな」・・・と。
現役時代は同じ階級の世界王者だった会長は、4年越しでイーグル選手を徹底的に研究したみたいで、04年12月のイサック・ブストス(メキシコ)戦で、京和が右肩甲骨を骨折してから、防御が甘くなったと分析している。そして、この日のスパーでも「ディフェンスが弱くなっている。これなら、八重樫が練習したパンチは全部当たる」と弟子の勝利を確信していたみたい。
八重樫選手は、日本人選手史上最速のプロ7戦目での世界王座奪取を狙っており。昨年11月のV3戦では、2度のダウンを喫するなどウイークポイントをさらけだしたイーグル京和に、勢いで挑む。
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